送信機、アンテナなければただの箱・・・
| 測定の様子
● 共振型ループアンテナ ● 簡易型共振型磁界強度計 |
さて、送信機の完成に喜んで、音楽を楽しむのに一段落すると、今度は電波が能率的に放出されているかが気になってくる。実際、アンテナ端子にロングワイヤーをつないで部屋中張り巡らせている割には、ラジオから出てくる音がか細い。Sメーター付きのチューナを持ち出してきてチェックするとほとんど振れていない。ラジオはちゃんと電波を受けているいうよりも、アンテナ同士の容量結合でエネルギーのおこぼれを貰っているような感じなのだ。 ためしにループアンテナ(直径20cm、20ターン)をつけてみたが、改善は見られない。コイルのインピーダンスがミスマッチでインダクターとしてしか働いていないのだろう。 ループアンテナは磁界型のアンテナである。波長が何百メートルにもなる周波数を扱っているのだから、やたらアンテナ線を伸ばすよりも、周囲を強い磁界で満たす方が理にかなっているのかもしれない。受信側がフェライトコアのバーアンテナを持っているラジオでは磁界結合で、メータが振り切れんばかりの入力が得られた。 左画像は電界強度を測定している情景。測定器は自作のFET作動アンプ内蔵ボルトメータと、バーアンテナとポリバリコンを使った並列共振回路の組み合わせ。なんのことはないゲルマラジオにメーターがついたようなものだ。これと前述の共振型ループアンテナを配置し、電界(というより磁界)強度を測定してみる。アンテナ側は、エナメル線を4ターンほど巻き足して1次コイルとしてある。 メータの振れが半分ぐらいに落ちてくる50cmぐらいの距離で、チューニングをとることにした。アンテナ側の同調ポイントは極めてクリチカルで、ノッチフィルタを扱っているようなフィーリングだ。Qが高く、むしろダンパーが必要となる。 |
| 今回ループアンテナに期待した理由は、電波を効率良く輻射する装置を求めたということ以外に、実はもう一つある。 ロングワイヤーアンテナだとどうしても、ハム音(リップル)が除去できなかった。当初、電源側を疑ったが、信頼性の高い定電圧電源を用いても除去できなかったのだ。 アンテナを平衡型にすればいい!・・・ループアンテナを用いる事で、問題は一気に片付いてしまった。 さらにもうひとつ思いつき・・・共振するもので受信感度があるものなら何でもよいのなら、バーアンテナを使ってもよいのではないか? これも当ったりぃ!測定に使った並列共振回路部分を切り離して、数回被覆線をまきつけアンテナにしたら、ループ型といい勝負の送信アンテナが出来上がってしまった。答えは簡単なところにあったのだ。 |
逆転の発想だ・・
送信アンテナの小型化にも寄与しそうだ。長めのバーアンテナを使って、さらに力強い電波をしたいところ。 |
最終的にはこんな形に・・・入力は4t、巻きすぎてもダメ |
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